フルフェイスヘルメットとは?
フルフェイスヘルメットは、バイクに乗る際に最も安全性が高いとされるヘルメットの一種です。名前の通り、顔全体を覆う構造になっており、あごや頭部をしっかりと保護します。万が一の転倒や事故時にも、顔面や頭部へのダメージを最小限に抑えることができるため、特に高速走行をするライダーや長距離ツーリングをする人におすすめです。
また、フルフェイスヘルメットには風切り音を抑える効果や、悪天候や寒さから顔を守る効果もあります。エアロダイナミクスを意識した設計が多く、風の抵抗を減らしながら快適に走行できる点も魅力です。
フルフェイスヘルメットの選び方
ヘルメットを選ぶ際に重要なポイントは、「安全性」「フィット感」「通気性」「重量」「価格」の5つです。自分に合ったヘルメットを選ぶことで、快適さや安全性が大幅に向上します。以下に、ざっくりとした選び方のポイントを説明します。
1.安全性
ヘルメットの最も重要な役割は、万が一の事故時に頭部を保護することです。購入前に必ず「SGマーク」や「JIS規格」「ECE規格」などの安全基準に適合しているか確認しましょう。これらの基準をクリアしたヘルメットは、一定の衝撃吸収性や耐久性を持っており、安心して使用できます。
2.フィット感
フィット感は安全性と快適さに直結します。頭の形やサイズに合わないヘルメットでは、事故時に十分な保護を得られない可能性があります。購入前に必ず試着して、しっかり頭全体が包み込まれているか、特にあごや後頭部がしっかりホールドされているかを確認しましょう。また、内装が調整可能なモデルも多く、個別にカスタマイズできるものを選ぶのも一つの手です。
3.通気性
長時間バイクに乗る際、ヘルメット内の通気性が悪いと蒸れて不快になります。特に夏場や湿気の多い環境では、快適なライディングのために通気口(ベンチレーション)の位置や数が重要です。複数のベンチレーションを備えたモデルや、風の通りを考慮したエアロダイナミクス設計のヘルメットを選ぶと快適です。
4.重量
ヘルメットの重量は、ライディングの快適さに大きく影響します。軽量なヘルメットは首や肩への負担が少なく、長時間のライディングでも疲れにくいです。カーボン素材や複合素材を使った軽量なモデルは価格が高くなりますが、快適性を重視する方にはおすすめです。
5.価格
ヘルメットの価格帯は、初心者向けの安価なものから高機能なプレミアムモデルまで幅広く存在します。初めてのヘルメット選びでは、コスパの良いモデルを選ぶことがポイントですが、安全性や快適性をしっかり確保できるかが最優先です。予算に合わせて、自分にとって必要な機能を備えたヘルメットを選びましょう。
主要なヘルメットメーカーと特徴
1.SHOEI
SHOEI(ショウエイ)は、日本を代表するプレミアムヘルメットブランドで、高品質な作りと最新の安全技術で知られています。プロライダーやツーリング愛好者にも人気が高く、特に安全性や快適性、デザインのバランスが優れています。エアロダイナミクスに基づいた設計や、軽量素材を使用したモデルが多く、長時間のライディングでも疲れにくいのが特徴です。
2.Arai
Arai(アライ)は、SHOEIと並ぶ日本の老舗ヘルメットメーカーです。Araiのヘルメットは、独自の耐衝撃性に優れた設計が特徴で、頭部全体を包み込むようなフィット感が強みです。安全性への徹底したこだわりから、レースでも多く使用されています。初心者からベテランライダーまで、幅広い層に支持されています。
3.HJC
HJCは、コストパフォーマンスに優れた韓国のヘルメットブランドです。世界的にも広く普及しており、特にエントリーモデルからミドルレンジモデルまでのラインナップが充実しています。価格帯が手ごろながらも安全基準を満たしており、初心者にも手を出しやすいブランドです。また、サンバイザー付きのモデルや豊富なカラーバリエーションも魅力です。
4.Kabuto
Kabuto(カブト)は、日本国内ではコストパフォーマンスに優れたブランドとして有名です。安全基準をしっかりと満たしながらも、比較的リーズナブルな価格でヘルメットを提供しており、街乗りやツーリングに適したモデルが多いです。日本人の頭の形にフィットしやすい設計も人気の理由です。
5.LS2
LS2 Helmetsは、コストパフォーマンスの高いヘルメットを提供するブランドとして、世界的に知られています。中国に本拠地を置くこのメーカーは、手頃な価格ながらもしっかりとした安全性と品質を両立させた製品を数多く展開しており、初心者ライダーからベテランライダーまで幅広い層に支持されています。
おすすめフルフェイスヘルメット5選
1. SHOEI Z-8
SHOEIのZ-8は、高品質な日本製フルフェイスヘルメットとして人気があります。このモデルは、特にエアロダイナミクス(空力特性)に優れており、高速走行時でも風切り音を抑え、安定した走行が可能です。シールドの開閉はスムーズで、特に雨の日や寒い日でもシールドの曇りを防ぐピンロックシステムが標準装備されています。
また、内装は完全に取り外しが可能で、洗うことで清潔さを保てます。軽量設計で、ツーリングや長距離ライディングでも疲れにくいのが特徴です。
メリット
- 高品質の作りで長持ちする
- 日本人の頭の形にフィットしやすい
デメリット
- 価格がやや高め(約70,000円前後)
2. Arai VECTOR-X
AraiのVECTOR-Xは、安全性に優れたフルフェイスヘルメットで、特に耐衝撃性能の高さが特徴です。Araiのヘルメットは、頭部全体をしっかりと包み込むフィット感が評判で、このモデルも例外ではありません。また、独自のベンチレーションシステムがあり、暑い日でも快適に使用できるよう設計されています。
シールドは曇りにくい防曇処理が施されており、天候に左右されずクリアな視界を確保します。内装も取り外して洗うことができ、メンテナンスも簡単です。
メリット
- 頭部全体をしっかりと保護
- 快適なフィット感
デメリット
- 重量が少し重い(約1.6kg)
3. HJC i70
HJCのi70は、特にコストパフォーマンスを重視したフルフェイスヘルメットです。このモデルは4万円台という手頃な価格ながらも、十分な安全性能を備えています。内蔵サンバイザーが付いているため、日差しが強い日でも快適に走行が可能。また、シールドは簡単に取り外しができ、交換やメンテナンスもスムーズです。
軽量で、街乗りからツーリングまで幅広く対応できるオールラウンドなヘルメットです。ベンチレーション機能もあり、夏場でもムレにくい設計がされています。
メリット
- 4万円台で買える手頃な価格
- 内装の取り外しが簡単で洗いやすい
- 視界が広く、視認性が高い
デメリット
- 高速走行時に風切り音がやや大きい
- 高級モデルに比べると内装の快適さが劣る
4. Kabuto KAMUI-3
KabutoのKAMUI-3は、日本国内で人気の高いフルフェイスヘルメットで、特に通勤や街乗り、短距離ツーリングに適したモデルです。内蔵サンシェードが付いており、日差しが強い状況でも視界を確保しながら走行が可能です。また、視界が広く、初心者でも安心してライディングできるのが魅力。
優れたベンチレーションシステムを持っているため、ムレにくく快適に使用できます。価格も手頃で、初めてのフルフェイスヘルメットとしてもおすすめです
メリット
- 約3万円と手頃な価格帯
- シールドの曇り止めが優秀
デメリット
- デザインが若干シンプル
- 耐久性に関しては上位モデルに劣る
5. LS2 FF800 Storm
LS2のFF800 Stormは、スポーティなデザインと高い安全性を両立したフルフェイスヘルメットです。強化シェルを使用しており、優れた衝撃吸収力を持ちます。軽量で、内蔵サンバイザーもあり、風通しの良いベンチレーションシステムがライダーを快適に保ちます。
メリット
- 軽量で長時間のライディングに適した設計
- 衝撃吸収力に優れた強化シェル
- ヨーロッパブランドらしいデザイン性
デメリット
- 日本人の頭にフィットしにくい場合がある
- 内装のクッションが少し薄め
コメント